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環境問題の難しさ

ごみの分別が進み、ごみ発電が減少してるそうです。

環境問題を考える際にはじめに考えられているごみ問題。

個人が対応できる一番簡単な環境対策ですよね。

生活者の意識が高まり、分別・減量の取り組みが進んだ結果

温暖化対策に有効とされ進められてきたごみ発電量が減少

してしまうという皮肉な結果に・・・

環境対策のバランスの難しさを考えさせられる話題です。

 

分別進み排出量減 思わぬ影響 環境意識高まり、ごみ発電減少

5月4日7時56分配信 産経新聞

 環境への意識の高まりなどを背景に、家庭や企業などから出るごみ(一般廃棄物)が年々減少し、平成20年度は19年ぶりに5千万トンを下回った。だが、温暖化対策に役立つとして進められてきたごみ発電量も減少に転じてしまった。思わぬところに、環境問題の難しさが出た格好だ。(杉浦美香)

 全国の一般ごみの総排出量はピークの12年度(約5483万トン)から漸減、20年度は4811万トンになった。

 8年間で、1割強のスリム化に成功したことになる。政府は24年度に約5千万トンに減らすという整備計画をたてているが、早くも到達してしまった。

 資源のリサイクルが進み、家庭や会社でごみを減らす取り組みが進んだことに加え、景気の低迷によって企業活動や消費活動が鈍くなっていることが背景となったようだ。

 ■施設増加

 ところが、同じく政府が推進してきた、ごみの発電量までが減少する結果になってしまった。

 総発電量は20年度、前年比約3%減の6935ギガ(10億)ワット時と減少した。

 この量は、日本の総発電量の0・6%に相当するが、21年度はさらにごみ排出量の減少が見込まれており、発電も減ると予測されている。

 ごみ発電は、(1)ごみ焼却で生じる熱を活用して発電するため、エネルギーを有効に使える(2)自分の施設で使う電力をまかなう(3)余剰分は電力会社に売り、地域で使うことができる-といった「一石三鳥」の策であるため導入する自治体が増加してきた。

 発電施設は10年度は全国で201施設しかなかったが、20年度には300施設に増え、発電効率も改善されてきた。にもかかわらずの総発電量の減少だ。

 ごみが減少していることに加えて、ごみの回収の方法の変化が、総発電量が伸びない原因となっているとみられている。

 家庭のごみの6割を占めていた容器包装を減らすため、国は生産者であるメーカーに処理の責任を担わす容器包装リサイクル法(7年)などを制定。発泡スチロールやペットボトルといった容器や包装が、分別の徹底によってリサイクルが進められてきた。

 しかし、発泡スチロールやペットボトルなどは熱カロリーが高いため、焼却に回されなくなると、ごみ発電量はマイナスになるという結果を生んでいるのだ。

 ■バランス

 京都議定書で課せられた24(2012)年までに温室効果ガス排出量を2年比6%削減を到達するため、ごみ発電量を増加させる方針をたてているが、現実には増加どころか、減少してしまっている。環境省廃棄物対策課では、「このままだと増加の目標達成は厳しい」と厳しい状況に追い込まれてしまった。

 鳥取環境大・サステイナビリティ研究所長、田中勝教授は「リサイクルでごみの量を減らすのは、取り組みとして必要だ」と指摘。その上で、「自治体の中には汚れたプラスチック容器を洗うまでして手間やコストをかけ、リサイクルに重点を置いている。汚れたプラスチックなどは発電にまわすなど、リサイクルとごみ発電をバランスよく考える必要があるのではないか」と話している。

posted by eosys at 2010.05.03